商品売買

会社の売り物となる商品を購入することを「 仕入れ（しいれ） 」といいます。

仕入れたときの金額を「 原価（げんか） 」といい、販売したときの金額を「 売価（ばいか） 」といいます。

商品を仕入れた相手先のことを「 仕入先 」、商品を売り上げた相手先のことを「 得意先 」といいます。

商品を仕入れたり、売り上げたりしたときの処理の方法は、「 三分法（さんぶんほう） 」と「 分記法（ぶんきほう） 」の2つの方法があります。

三分法は、商品の売買について「 仕入【費用】 」、「 売上【収益】 」、「 繰越商品【資産】 」の3つの勘定で処理します。

分記法は、商品の売買について「 商品【資産】 」、「 商品売買益【収益】 」の勘定で処理します。

掛け取引とは、商品の代金を後日支払ったり、受け取ったりすることを約束して商品を仕入れたり、売り上げたりすることをいいます。

商品を仕入先に戻したり、得意先から商品が戻ってくることを「 返品 」といいます。

商品を売り上げ、クレジットカードで代金の支払いが行われたときは、クレジットによる代金を後で受け取る権利が発生します。

商品を取引先に発送する際にかかる運賃などの費用を「 諸掛り（しょがかり） 」といいます。

商品を仕入れる際にかかった費用を「 仕入諸掛り（しいれしょがかり） 」、商品を売り上げる際にかかった費用を「 売上諸掛り（うりあげしょがかり） 」といいます。

仕入先または取引先の発送運賃を立て替えて支払ったときは、後で代金を受け取ることができるため、その場合は「 立替金【資産】 」として処理します。

得意先負担の売上諸掛りを支払った場合、「 売掛金【資産】 」に含めて処理することもあります。

諸掛り		処理
仕入諸掛り	当社負担	仕入【費用】に含める
	仕入先負担	立替金【資産】
売上諸掛り	当社負担	発送費【費用】
	得意先負担	立替金【資産】または売掛金【資産】に含める